取引先を追っていくと、研究対象範囲が広がる

就職活動で失敗する人は、業界研究が足りないケースが多いです。
最近接している学生を例にとっても、圧倒的に世間知らず。

何故か?

その理由は一般消費者向け商品・サービスを提供していない会社は、大々的に広報活動をする必要がないからです。
つまり普通の意識レベルで日常生活をぼんやり過ごしていては、絶対にあなたのフィルターに就職先企業として引っ掛かってこないのです。

では、どうすれば良いか?

その答えは業界研究です。
最初の取り組み方は、あながた現在気になっている企業や業界から始めるしかないでしょう。

でも、その業種だけで終わらせたら駄目です。
関連する分野にも興味を向けてください。
経済活動はあらゆる業界の仕事が繋がる生態系です。
1業界だけで完結するなどという事は絶対にありません。

例えば、あなたが「情報通信業界」に興味があったとしましょう。
「情報通信」という業界で真っ先に思い浮かぶ企業って何ですか?

大抵の人は、電話や光ファイバーサービスを提供している「NTT」や「KDDI」や「ソフトバンク」をイメージするでしょう。
だからまずはこれらの企業を詳しく調べていくわけですが・・・

業界研究をする上で大切なのはその先です。
「NTT」や「KDDI」や「ソフトバンク」の取引先を調べるのです。

そうすると、NECや富士通といった電機機器メーカーが出てきます。
コムシスや日本電通といった通信工事会社もあります。
伊藤忠テクノソリューションズや丸紅情報システムズといった商社系SIerも出てきます。
さらに、電通や博報堂といった広告企業も出てきます。

このようにして、まずは興味ある業界の1社に絞って深堀りして主要取引先を調べてみましょう。
その後、事業遂行上関連してくる企業の業界にも調査を広げるというやり方です。

これを数回繰り返していると、社会の流れが分かるようになってきます。
そして具体的な求人票を読むときの勘どころが良くなる事に繋がるのです。

業界研究に終わりはないです。
いくらやってもやり過ぎという事はないので、徹底的に調べてみましょう。

ページの先頭へ戻る