業界毎の年収格差を知っておく
ここでは業界毎に年収の頭打ちがあるという事実を知ってもらいます。
このことは将来設計をする上でとても重要な事なのに、就職活動中の学生はこの事実をほとんど知りません。
まずは下記のグラフを一覧してください。
同じ学校を卒業して、成績もほぼ同じレベルであったAさんとBさんがいたとしましょう。
Aさんは、ガス会社に就職。
Bさんは、外食産業に就職。
それぞれ会社の業績に多大な貢献をして、50代となり部長に昇進しました。
その時、ガス会社に就職したAさんの年収は1,200万円。
外食産業に就職したBさんの年収は650万円。
これが業界格差です。
新卒採用時は、どの業界もほぼ20万円前後といった同一賃金です。
ところが年齢を重ねる毎に、給料の伸び率が全然違う仕組みになっているのです。
大手企業と中小企業の比較
今度は従業員数の規模別に各年齢層ごとの賃金カーブを示しているグラフをご覧ください。
従業員が1,000人以上の会社では、30代後半から年収の伸びが急角度で上昇します。
その一方で、従業員数100人以下の会社では、ほぼ横ばい。
※上記2つのグラフ「業種別の平均給与格差」「事業所規模別の賃金カーブ」は、賃金構造基本統計調査結果を参照したデータです。
まとめ
上記2つのグラフから考察すると、電気・ガス・熱供給・水道業といった社会インフラ系の会社で、尚且つ従業員1千人以上の大企業に勤める事が生涯年収を最大限に引き上げるという事に繋がりそうです。
ただし、このデータはあくまでも現在のスナップショットである事です。
2030年や2050年には、全く異なる形態のグラフになっている可能性があります。
就活をする時のポイントは、現状を把握したうえで将来を予測する事。
次回は将来を予測する方法をお伝えします。